誰でも一度は使ったことのある言葉に「フェードアウト」があります。
もともとは映画や音楽で使われていた言葉になりますのですが、派生した意味として、人間関係や恋愛で使われることも少なくありません。
フェードアウトの使い方を間違えてしまうと意味が通じなくなってしまいます。フェードアウトの意味や使い方についてわかりやすく解説します。
フェードアウトとは?
フェードアウトは使うシーンによっても意味合いが変わってきます。
具体的にどのように変わっていくのか、フェードアウトの意味の違いについて説明していきましょう。
人間関係での意味
人間関係におけるフェードアウトは、おもに「いつの間にかいなくなる」ときの意味で使われています。例えば職場の飲み会で、盛り上がっているなかそっと帰る人もいます。
飲み会が楽しくないけど付き合いで参加している、翌日用事があるときなど「帰る」と伝えるのは盛り下げてしまうのでは?と不安に思う人もいます。
そっとその場を離れることもフェードアウトです。また、一緒にいて疲れる相手と距離をとる人もいますし、会う回数や話す機会を徐々に減らしていき、距離を置いたことに気付いてもらいたいと考える人もいます。
恋愛での意味
恋愛におけるフェードアウトは「自然な流れで別れる」ことを意味しています。お付き合いしていた相手でも一緒に過ごすうちに、相手に対しての感情は変わるものです。なかには意外な一面を見て好きではなくなってしまうこともあります。また、遠距離恋愛になり自然消滅したときにフェードアウトと使うことも。はっきりと言葉にして「別れたい」と伝えるのではなくなんとなく自然に別れていった状況をフェードアウトとしています。
その他で使われる意味
フェードアウトは、音楽でも使われることがあります。曲の最後に区切り良くスパっと終わらせる方法ではなく、じょじょに音を小さくしていくことで、余韻に浸る時間を作るのをフェードアウトとしています。また、映画を見ているときに最後のエンドロールでじょじょに映像が見えなくなっていく演出を取り入れていることもあります。あえて引き伸ばすことで、余韻を長く感じられるように工夫することもフェードアウトです。
フェードアウトの使い方
必要に応じてフェードアウトが必要になるとき、どんな使い方をしたらいいのか戸惑うこともあるかもしれません。人間関係や恋愛関係におけるフェードアウトの使い方について、説明していきたいと思います。
人間関係の使い方
人間関係でのフェードアウトは、自然に離れていくためにはどうしたらいいのかを考える必要があります。例えば、今まで定期的に連絡をとっていた相手と連絡をとらなくなり、距離を置くことで関係性をリセットすることもできます。また、LINEでグループに入っている人は、抜けると自然と距離もできていきます。なかにはグループを抜けたことに気付き連絡をくれる人もいるかもしれません。できるだけ塩対応で「はい」「いいえ」と返しているうちに、相手からも連絡がこなくなっていきます。相手が「もしかして距離を置かれたかな?」と気づかせるのがポイントです。
恋愛関係の使い方
恋愛のフェードアウトははっきりと言葉にするリスクを防ぐ方法でもあります。面と向かって別れ話をしても納得してもらえると限りません。ときには言い合いになってしまうことも少なくありません。フェードアウトのためにあえて連絡をしない、返さずに距離を作っていきます。なかには、仕事が忙しい理由に会う約束をしない、喧嘩したことがきっかけでフェードアウトすることもあります。遠距離恋愛で会えなったことが原因になることもあります。恋愛におけるフェードアウトは意外と多いのではないでしょうか。
フェードアウトする人の気持ち
フェードアウトを選択する人はどんな考えがあるのでしょうか。
具体的には3つの理由が考えられます。
- もめごとにしたくない
- 自然消滅の流れにしたい
- もしどこかで再会しても気まずくならない
はっきりと別れを告げずにフェードアウトするのは、たいていのケースで“もめごとを起こしたくない”気持ちの表れです。別れの多くは告げる人も告げられる人も苦しいケースが多くなります。相手を傷つけてしまうのでは?と考えフェードアウトを選ぶ人もいます。相手との関係性によりますが、フェードアウトも一つの選択です。
また、知り合いから紹介してもらった、共通の友達がいるとはっきりと別れを告げれば他にも影響してしまう可能性もあります。また、フェードアウトであれば、偶然再会したときも気まずい雰囲気にならなくてすみます。
まとめ
フェードアウトは使うシーンによっても意味合いも変わってきます。正しい使い方をすることで、別れたあとのトラブルを防ぐことにも繋がります。フェードアウトは相手との距離を取るための手段であり、使い方によっては相手を傷つけずに済む方法です。
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